技術情報

技術情報

私たちはこれまで培ってきた組込み技術をコアとし、顧客の要求を実現するべく設計開発に携わってきました。機能要求の実現はもちろん、如何に美しく非機能要求を満たす製品・サービスを設計できるかを常々考えています。

製品・サービスは、主たる目的をただ遂行できれば良いというものではありません。ここでは説明のために、喩えとして『ロングキャット通信システム』なるものを考えてみます。

"You see, wire telegraph is a kind of a very, very long cat. You pull his tail in New York and his head is meowing in Los Angeles. Do you understand this? And radio operates exactly the same way: you send signals here, they receive them there. The only difference is that there is no cat."

Albert Einstein

この通信システムにおける機能要求は、シンプルに『シッポを引っ張るとミャオと鳴く』というだけのものですが、システムを利用する際には、この機能以外にも考えなければならないことがあります。例えば、通信に掛かる時間(長い胴体の神経伝達にはどれくらい掛かるのか?)、使用できる時間帯(寝ているときにシッポを引っ張るのは可哀そうでは?)、セキュリティ(背中の真ん中辺りを撫でている人には通信内容の傍受が可能ではないか?)などなど、実に多くの検討課題があることが分かります(他にもたくさん思いついたことがあるのですが、主旨から離れて行くので割愛します)。このような性能や可用性など、機能以外の全てに関わる要求を非機能要求と呼んでいますが、この非機能要求こそが優れた製品・サービスの設計開発において、重要かつ広範な領域を占めています。
※非機能要求を考えるとき、フレームワークとしてISO9126やIPAの非機能要求グレードが良い参考になります。

ソフトウェアを書いてみたことのある人には良く分かる例だと思うのですが、エラーや例外処理(異常系)のために書かなければならないコードの量は、メインのロジック(正常系)のそれを遥かに上回る場合があります。ハードウェア設計、例えば基板の回路設計においても、実に多くの部品がメインロジックのためではなく、保護回路のために実装されています。この話は、筐体・ケーシングの設計でも、これらを統合的にまとめ上げたシステム設計においても同様のアナロジーを呈しており、これらの例からも設計における非機能要求(機能面以外の要求)が占めるウェイトの大きさを推して測れるのではないかと思います。

非機能要求を満たすためには、対象となるシステム自体を理解するだけでは不十分であり、外部環境、外部環境の変化、そして外部環境がシステムに与える影響を理解する必要があります。そのため私たちは、環境、自然、そして人に対する敬意をもって設計にあたることを念頭に置いてきました。そして長年の経験からも、このポリシーが優れた製品・サービスの設計には不可欠なものであると考えています。

ここでは、私たちがこれまでに取り組んできた設計開発の一端をご紹介します。
この他にも多数の設計開発実績がありますので、「こんなものは作れないか?」というものがありましたら、お気軽にお問合せください。

屋外対応、不特定多数ユーザ向け操作端末の設計開発、製造

ワイヤレス技術、IoT関連機器の設計開発、製造

組込み関連機器の設計開発、製造

画像処理技術、FPGAロジックの設計開発

開発環境・言語

筐体設計
  • AutoCAD
  • SolidWorks
回路、基板設計
  • OrCAD
開発環境
  • Visual Studio
  • Xamarin
  • Eclipse
  • HEW
  • MPLAB-IDE
  • MPLAB-X IDE
  • IAR Embedded Workbench
  • Altera Quartus Prime
言語
フレームワーク
データベース
  • C
  • C++
  • C#
  • ASP.Net
  • Entity Framework 5
  • Python
  • MySQL
  • Oracle
  • SQL Server
  • HDL(Verilog、VHDL)